甘い物好きなら旅の寄り道に欠かせないスイーツ。
和三盆糖が特産品の香川県では、200年以上前からお雑煮にも「あんもち」が欠かせません。甘いものと縁のある香川県ではスイーツのお店も沢山。
今回は、「PR.Kagawa」と題した自費出版本を2冊執筆し、スイーツをこよなく愛する地元ライターの山地美奈さんがセレクトした5店舗をご紹介。
HIDAMARI KAKI-GORI STAND
おかっぱの女の子の看板を目印に、人がすれ違うのがやっとの細道を抜けると、趣のあるアパートの一角にあるのは夏季限定のかき氷専門店。
柔らかな風に揺れるのれんをくぐって店内に入ると柑橘が漬けられたビンが壁一面にずらり。
オーダーを済ませたらテーブルでできあがりを待ちます。テーブルに置かれた丸亀うちわはかき氷を待っている間の体温調整に。
カウンター越しにかき氷がまんまるに仕上がっていく様子を眺められるのもこのお店の特長。
粉雪のようにふわふわのかき氷はすぐに溶け始めてしまうので、待っている間にカメラの用意も忘れずに。
瀬戸内ジェラート MARE
南新町商店街を歩いていると印象的なイラストが視界に飛び込むジェラート専門店。
アジア人初のジェラート世界チャンピオンである柴野大造氏からレシピの提供をうけた本格ジェラートは、香川県や四国、瀬戸内産の素材を中心にすべてお店で手作りされています。世界大会や日本大会で高い評価をうけたジェラートも楽しめるのは嬉しいポイント。
ショーケースには常時15種類のジェラートが並び、ピスタチオやマスカルポーネのような定番の味だけでなく、でこぽん・生姜・ミントやイチゴ・トマト・レモンのように野菜を使った珍しい組み合わせも。
世界的に活躍するイラストレーターChocomooがマジックだけで描いたポップなイラストは、オープン前から高松市内の高校生を中心にSNSで話題になりました。
オープン後はイラストの前で撮影する人が続出。
旬のカラフルジェラートとお気に入りのイラストの組み合わせを見つけてみて。
珈琲と本と音楽 半空
約2000冊の蔵書が詰め込まれた、読書好きにはたまらないカフェバーが提供するスイーツは伝統的な装いのフルーツサンド。
持ち上げただけでくずれそうなやわらかなパンに挟まった甘すぎない生クリームと、整列したフルーツに美しい断面。余計なものを削いで甘味と酸味のバランスが整えられたフルーツサンドは、マスターの人柄が伝わってくる一品。
お昼から深夜まで営業しているため、時間帯によって訪れる客層が異なるのがこのお店のおもしろいところ。
じっくり本を読む人、ひたすら文章を書く人、店にあるギターを弾く人、友人同士でやってきた人など過ごし方は様々。
夜はゆったりとした雰囲気を求める人々で埋め尽くされますが、昼間はSNSの影響で高校生が来店することも。
しっとりとした音楽の流れる店内で、少し緊張気味にフルーツサンドを味わっている姿を見かけるようになりました。
幸福度が満たされるフルーツサンドが大人の世界をのぞき見るきっかけにもなっています。
L'ile -apero-Cafe&Restaurant(閉店しました)
海風が吹き抜ける場所にあるこのお店のコンセプトは「瀬戸内の宝石箱」。
瀬戸内の恵みを宝物のように丁寧に扱いながら私たちの生活の余白を豊かにしてくれるのが瀬戸内レモンパフェ。
レモンゼリー、ヨーグルト、ハニーレモンソース、バニラアイス、クランブル、レモンクリームの6層からなり、パフェはスプーンの入れ方でひと口ごとに味わいが変化。
1層ずつこだわり抜かれたパフェは、ぷるぷる、ザクザク、とろりと食感が巧みに重ねられています。
トッピングには、チュイールとレモンシャーベット、瀬戸内の島から取り寄せた塩の隠し味が全体を引き締め、最後まで飽きのこないさっぱりとした味わい。
太陽のようにいつも明るく迎えてくれる店主が注目しているのは塩とオリーブ。宝石のようにいろいろな種類があって形や色も味も違う。メニューに合わせてセレクトも変えているそう。理想の宝物を求めて瀬戸内の島々を旅しながらこのパフェも進化していきます。
salon blue
やわらかなロゴを目印に、青い扉のすこし小さなエレベーターでビルの5階へ。
扉が開くと瀬戸内海の蒼をおもわせる優しい明かりが迎えてくれました。
香川の伝統文化と若い担い手たち、それをデザインで繋いだ新しくてどこか懐かしい空間。
瀬戸内の四季の食材で丁寧につくられたスイーツが運ばれてくると自然と会話が生まれます。
高瀬の緑茶のジェラートはもなかでいただきます。
漆の器にたっぷりと盛られたジェラートを贅沢にすくって仕上げ。
熱が伝わりにくい漆器は持ち上げると手に優しく馴染みます。
熱が加えられて、いちごの甘い香りが引き立てられたスイーツピザ。
たっぷりかけられたはちみつでキラキラと輝くいちご。
サロンには香川漆器、庵治石のオブジェや硝子、盆栽、丸亀うちわ、イサム・ノグチの照明、剣持勇のチェア、山口一郎のイラストなど香川にゆかりのある作品と技が集められました。
サロンオリジナルミュージックは曽我部恵一が制作。
時の移ろいに合わせて変化する贅沢な音楽にも耳を傾けて。
瀬戸内の恵みを厳選してつくられたスイーツと高松にしかない空間。ぜひ旅のプランに追加してみて。
HIDAMARI KAKI-GORI STAND
- 住所
- 香川県高松市観光町536番地 6号室
- 営業時間
- 5月~6月・9月 11:00~17:00 7月~8月 11:00~18:00 5月~9月第1週日曜日まで営業
- 定休日
- 水曜日
- URL
- http://kaki-gori.com/
- 対応言語
- 日本語
瀬戸内ジェラート MARE
- 住所
- 香川県高松市南新町3-2
- 営業時間
- 11:00~19:00
- 定休日
- 火曜日
- TEL
- 087-835-3828(11:00~19:00)
- URL
- https://www.instagram.com/setouchi_gelato.mare/
- 対応言語
- 日本語
珈琲と本と音楽 半空
- 住所
- 香川県高松市瓦町1丁目10-18 北原ビル2階
- 営業時間
- 13:00~27:00(深夜3:00)
- 定休日
- 日曜日
- TEL
- 087-861-3070(13:00~27:00(深夜3:00))
- URL
- http://nakazora.jp/
- 対応言語
- 日本語
※英語表記のメニューあり
L'ile -apero-Cafe&Restaurant(閉店)
- 住所
- 香川県高松市北浜町3-2 北浜alley レンガ広場
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 火曜日、水曜日
- TEL
- 087-821-3255(10:00~18:00)
- lile.kitahama@gmail.com
- URL
- https://www.instagram.com/lile_kitahama_alley
- 対応言語
- 日本語、English
salon blue
- 住所
- 香川県高松市北浜町5-5 5階 北浜alley
- 営業時間
- 16:00~23:00(土・日・祝日は13:00~23:00)
- 定休日
- 火曜日
- TEL
- 087-813-0204(16:00~23:00(土・日・祝日は13:00~23:00))
- salon@dna-web.co.jp
- URL
- http://www.salonblue.info/
- 対応言語
- 日本語
※英語表記のメニューあり
2020.2.28 / HIDAMARI KAKI-GORI STAND
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