普段見ることのできない製造工程やこだわりを学べることが工場見学の魅力。
楽しいだけじゃない、知的好奇心につながる大人の工場見学を体験しませんか。
※見学料金は各企業にお問い合わせください
産地を知る、産業を知る、高松の工場見学を体験
【かまぼこ】熊野かまぼこ
香川県では古くから瀬戸内海の魚でかまぼこが作られてきました。揚げたものは「天ぷら」と呼ばれていて、讃岐うどんのメニューの定番。
まず、大きな臼ですり身と調味料を練り合わせます。
専用包丁で金型にすり身を詰め、表面を平らに整え、木枠に並べて蒸し器へ。
天ぷらは、機械ですり身を長方形に成型して油の中へ。
海を泳ぐようにラインを進む天ぷらを職人が一つ一つチェック。
世界中で魚の需要が増えたことや気候変動の影響で、材料の魚が減っているそう。熊野かまぼこは水産資源管理された魚を使用し、無駄にしないよう大切に扱っています。
店には定番から季節ものまで様々な商品が並んでいます。
予約方法 | 電話、またはホームページからお問い合わせ |
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見学可能時間 | 9:00~12:00 |
所要時間の目安 | 見学のみ:30分 見学・天ぷら作り:1時間 |
定休日 | 水・日曜日 |
受入人数 | 見学のみ:10人 見学・天ぷら作り:5人 |
工場撮影 | 可 |
住所 | 香川県高松市川島本町195 |
TEL | 087-848-0061 |
公式サイト | https://www.kumanokamaboko.com/ |
【庵治石】株式会社蒼島(あおいしま)・二宮石材工場
生活に溶け込む庵治石(あじいし)のプロダクトを企画し、産地の情報発信に取り組む蒼島。産地を大きな一つの工場と捉えて採石場や加工場を案内しています。
庵治石とは高松市の庵治(あじ)・牟礼(むれ)地区で採れる花崗岩(かこうがん)で、美しい模様と水晶に匹敵する硬度を持つ高級石材。高級がゆえに墓石に使われるイメージが強く、生活からは遠い存在でした。
「まずは庵治石を知ってもらうことが大切」と代表の二宮力(にのみやちから)さん。
ディレクターやデザイナーを採用し、これまでにない視点でプロダクトを企画。庵治石の新たな価値が生まれています。
採石場で石を選び、職人がブックエンド「ROCK END」を仕立てるスペシャルな見学コースも。
蒼島の隣には、微粒子を吹き付けて石に文字や絵を彫る二宮石材の工場があり、こちらも見学が可能です。
予約方法 | 電話、またはホームページからお問い合わせ |
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見学可能時間 | 要相談 |
所要時間の目安 | 採石場・工場・蒼島の見学+「ROCK NED」付き:2時間 ※ご希望にあわせて見学場所や時間を調整 |
定休日 | 要相談 |
受入人数 | 採石場見学:8人 蒼島のみ:50人 ※人数が多い場合は交代制で見学 |
工場撮影 | 可 |
住所 | 香川県高松市牟礼町牟礼3195-1 |
TEL | 087-814-3890 |
公式サイト | 株式会社蒼島 https://aoishima.jp/ 株式会社蒼島 Instagram https://www.instagram.com/aoishima.jp/ AJI PROJECT https://www.aji-project.jp/ |
▼半日あったら見ておきたい! 高松の石文化と石彫アート
https://www.art-takamatsu.com/jp/travel/sightseeing/entry-439.html
【持続可能な服作り】中商事(なかしょうじ)株式会社・アジサーキュラーパーク
中商事は、衣料品の企画、製造、販売を行うアパレル企業です。
ニットファクトリーは、ニット製品の編みから縫製まで一貫して行っており、工場見学では糸が製品になる、編みから仕上げまでの過程を見ることができます。
製品により糸の太さや強さは様々。仕上げ洗い後の縮みも考慮しなくてはなりません。
糸の特性を計算し、編み目の細かさや寸法を調整するのが職人の腕の見せ所。
パーツを組み合わせる「リンキング」作業には、網目一つ一つを糸でつなぎ合わせる高度な技術が求められます。
日本で供給された衣料品のうち国産品が占める数量の割合は2%を割っており、地方中心にわずかな製造会社が残るのみ。
「地域の製造業が衰退すると地域自体も衰退してしまう。繊維業を通して地域の未来を作りたい」と代表の中(なか)さん。
本社・工場に併設する小売店「アジサーキュラーパーク」では、循環をテーマにした商品や余剰資材を販売しており、衣料品の廃棄問題に取り組んでいます。(営業日は土・日・月曜日の10~17時)
予約方法 | 電話、またはホームページからお問い合わせ |
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見学可能時間 | 平日 10:00~12:00、13:30~16:00 |
所要時間の目安 | 30分~ |
定休日 | 土日祝 |
受入人数 | 1回5名まで |
工場撮影 | 可 |
住所 | 香川県高松市庵治町6391-19 |
TEL | 087-870-3062 |
公式サイト | 中商事 https://naka.co.jp/ nofl(ノフル) https://nofl.site/ アジサーキュラーパーク https://ajicircularpark.jp/ |
ここもチェック!工場見学できる企業を紹介
【ふとん】四国繊維販売株式会社 ふとんファクトリー大野工場
四国繊維販売は、国内のふとん工場の中で生産量、技術ともにトップクラスの企業。
工場では綿の成型、生地の裁断や縫製、綿入れ、羽毛の吹き込み工程などが見学できます。
大きな機械も迫力あり。
一つ一つの工程に人の手をかけて、心地よさにこだわり仕上げています。
予約方法 | 電話、またはホームページからお問い合わせ |
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見学可能時間 | 平日 9:00~17:00 |
所要時間の目安 | 1時間 |
定休日 | 土日祝 |
受入人数 | 1~10名程 |
工場内の撮影 | 可 |
住所 | 香川県高松市香川町大野2134-6 |
TEL | 087-886-8184 |
公式サイト | https://www.shikokuseni.co.jp/ |
【刺繍】株式会社オーキッド 高松ファクトリー
オーキッドは、服飾や生活雑貨の刺しゅう加工を専門に行う企業。
工場では様々な刺しゅうの機械が見学できます。
中でも刺しゅうの上にプリントを施して繊細な色彩と立体感を表現した「せと刺織り®」は、オーキッドの独自技術。併設の「せと刺織り美術館」で買いものも楽しめます。
予約方法 | 工場見学:電話で予約 せと刺織り美術館:予約不要 |
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見学可能時間 | 工場見学:平日 9:30~15:00 せと刺織り美術館:平日 9:30~15:00 |
所要時間の目安 | 工場見学:約45分 せと刺織り美術館:約15分 |
定休日 | 土日祝 |
受入人数 | 工場見学:5名以上 せと刺織り美術館:1名から可 |
工場内の撮影 | 不可 |
住所 | 香川県高松市六条町1122-3 |
TEL | 087-868-3600 |
公式サイト | https://www.orchid.factory-shop.info/factory.html http://shiori-1988.jp/products/product19.html(せと刺織り美術館) |
香川の工芸品の工房見学
【香川漆芸】香川県漆芸研究所
香川県漆芸研究所は、香川漆芸の技法の保存と技術者の育成を目指す機関。日々研鑽を積む研究生の実習風景をガラス越しに見学することができます。
1階ホールでは定期的に企画展が開催され、貴重な漆芸作品が見られます。
※漆にかぶれる恐れのある方や小さい子どもは見学をお断りする場合があります
▼彫りの技術と色漆で独自の文化が花開いた「香川漆器」
https://www.art-takamatsu.com/jp/travel/sightseeing/entry-596.html
予約方法 | メールで問い合わせ shitsugei@pref.kagawa.lg.jp |
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見学可能時間 | 平日 9:00~12:00 13:30~16:00 |
所要時間の目安 | 1時間 |
定休日 | 土日祝 |
受入人数 | 1名から可 人数が多い場合はご相談ください |
施設内の撮影 | 可 |
住所 | 香川県高松市番町1-10-39 |
TEL | 087-831-1814 |
公式サイト | https://www.pref.kagawa.lg.jp/shitsugei/sitsugei/visit.html |
【さぬき庵治石硝子(あじいしがらす)】Rie Glass Garden
さぬき庵治石硝子(あじいしがらす)は、瀬戸内海のような淡いブルーの色が特徴のガラス。杉山利恵(すぎやまりえ)さんが庵治石の粉末をガラスに溶かし込んだことで誕生しました。グリーンの色はオリーブの枝葉を溶かし込んだガラス。
ギャラリー&ショップには瀬戸内の穏やかな空気をまとったガラス作品が並びます。スケジュールが合えば制作の様子を見学できます。
予約方法 | ホームページからメールでお問い合わせ |
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見学可能時間 | 工房見学:ギャラリー&ショップの営業時間外で要相談 ※ギャラリー&ショップの営業時間:土・日・月 14:00~17:30 |
所要時間の目安 | 要相談 |
定休日 | 毎月第一土日 ※見学不可 |
受入人数 | 要相談 |
工場内の撮影 | 写真は可、動画は不可 |
住所 | 香川県高松市松福町2-2-17 |
TEL | 090-4782-4681 |
公式サイト | http://aji-glass.jp/ |
【保多織(ぼたおり)】岩部保多織本舗(いわぶぼたおりほんぽ)
保多織(ぼたおり)は江戸時代に誕生した高松藩御用達の絹織物。明治時代以降に綿糸で織られるようになり、市民に広まりました。
独特の織りによるワッフルのような表面が、肌ざわりのよさを生み出しています。
製品の多くは機械で織られていますが、店内の手織り機で織る様子も見学できます※。
※店主不在の際は実演の見学はできません
予約方法 | 店舗:予約不要 |
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見学可能時間 | 9:30~18:00 |
所要時間の目安 | 30分 |
定休日 | 日曜日・祝日 |
受入人数 | 10人 |
店内の撮影 | 可 |
住所 | 香川県高松市磨屋町8-3 |
TEL | 087-821-7743 |
公式サイト | http://www.botaori.com/ |
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2024.3.27