日本で唯一、1日各1往復定期運行をしている寝台列車「サンライズ瀬戸・出雲」。
「サンライズ瀬戸」が東京～四国・高松間を、岡山で分離された「サンライズ出雲」が東京～山陰・出雲市間を走ります。

最終の飛行機よりも遅く東京を出発でき、始発の飛行機よりも早く高松に到着できるとあって、時間を有効活用したい観光客に人気。鉄道ファンを引きつけてやまない列車の魅力にも注目。
飛行機や新幹線での旅とは一味違う、寝台列車の旅を楽しんでみませんか。

【下り】
東京駅　21時50分発　→　高松駅　7時27分着
【上り】
高松駅　21時26分発　→　東京駅　7時08分着

乗車前に準備したいこと

車内で必要な食事や消耗品などを乗車前に準備しておきましょう。

• 車内販売はソフトドリンクの自動販売機のみ。乗車前に夕食を済ませるか、お弁当を購入
• タオル、歯ブラシ、石けんなどの洗面用品を持参
• 備え付けの寝巻きはワンサイズのみ。体格の大きい方は代わりのものを持参
• 個室のコンセントは一つ。複数機器を充電したいなら分岐タップを持参

サンライズ瀬戸の魅力と多彩な寝台・座席タイプ

サンライズ瀬戸・出雲は1998年にデビュー。「さわやかな朝、新しい一日のはじまり」をテーマにデザインされた車体はホームで華やかな存在感を放ちます。

住宅メーカーと共同設計した個室の内装は、木質素材を用いた温かみのある空間。

個室は暗証番号で施錠できるのでセキュリティも安心です。

シングルデラックス（A寝台）

一番ハイクラスな個室。ベッドのほか、机、イス、洗面台、荷物置きが完備されたビジネスホテルのような造り。A寝台専用のアメニティセットとシャワーカードが付いています。

シングル（B寝台）

最も室数が多いスタンダードな個室。ベッドのほか、簡易机や荷物置きがあります。シングルは1階か2階が選択可能。2階室は窓が天井に向かってカーブしていて夜空がよく見えます。

サンライズツイン（B寝台）

ホテルのツインルームのようにベッドが2つ並んだ個室。簡易机や荷物置きがあります。友人同士やカップル、子ども連れにもおすすめ。

シングルツイン（B寝台）

2段ベッドのような造りの個室。下段のベッドは座席にも転換できます。個室を一人で利用し、上をベッドとして、下を座席として使ってもよいでしょう。

ソロ（B寝台）

ソロはシングルよりもやや狭く、天井が低い造り。秘密基地のようなコンパクト感が楽しめます。室内は入口扉とベッドのスペースのみ。キャリーバッグは航空機の機内持ち込みサイズ（3辺の合計が115cm以下）程度しか置けないのでご注意を。

ノビノビ座席

一番リーズナブルな座席。個室ではなく座席扱いとなるため寝台料金は不要。一人あたりの空間は1畳程あり、足を伸ばして横になれます。隣との仕切りは部分的な壁のみなので、プライバシーが気になる方は個室がおすすめです。

そのほかの共有スペースをご紹介。

シャワー室

車内の券売機でシャワーカードを購入すると利用できます。シャワーカードは枚数限定のため発車前に売り切れることもしばしば。乗車前に東京駅周辺のシャワールームを利用してもよいでしょう。

ラウンジ

3・10号車には窓向き座席のラウンジがあり、気分転換したいときやシャワーの待合室として自由に利用できます。

朝焼けの瀬戸内海を眺める贅沢なひととき　

翌朝、岡山駅でサンライズ瀬戸・出雲は2つに切り離され、サンライズ瀬戸は高松方面へ。7時頃に瀬戸大橋を渡ります。

日の出時刻と合えば、車窓から朝焼けに染まる瀬戸内海を見られるかも。

7時27分に高松駅に到着。
駅前には早朝から営業するうどん店もあります。「朝うどん」からはじまる高松観光を楽しんでみては。

サンライズ瀬戸のきっぷの購入方法

きっぷは乗車日1カ月前の午前10時に発売開始され、JRの乗車券類発売所「みどりの窓口」やJR西日本ネット予約「e5489」で購入できます。人気列車なのでご予約はお早めに。

【必要なきっぷ】

• 寝台個室：乗車券＋特急券＋寝台券
• ノビノビ座席：乗車券＋特急券＋指定席券

JR西日本ネット予約e5489
https://e5489.jr-odekake.net/e5489/cspc/CBTopMenuPC
JR西日本　サンライズ瀬戸・出雲　
https://www.jr-odekake.net/train/sunriseseto_izumo/
JR西日本　寝台券
https://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/guide/express_tickets/sleeper_train.html