ここ十数年でめくるめく発展をとげている、JR高松駅から海側に広がるサンポート周辺の街並。今では高松市の交通だけでなく、観光、文化、情報の拠点として新しい施設や観光スポット、飲食店などができています。今回はこのエリアを車いすユーザー向けに御紹介します。

香川県内の移動には自動車を使う事が多いですよね。

鉄道、バス、船などさまざまな交通がコンパクトにまとまったサンポート周辺ですが、自動車でサンポートを訪れた時に重宝するのが、サンポート地下駐車場です。

車いすユーザーも自ら自動車を運転したり、介助者の運転でサンポート周辺に訪れた時は、ぜひ利用してみてください。

サンポート地下駐車場は「多目的広場地下駐車場」、「シンボルタワー地下駐車場」、「高松駅前広場地下駐車場」の大きく3つのエリアに分かれており、それぞれ地下１階、地下2階の2フロアになっています。車いす対応駐車場はそれぞれ地下1階の管理事務室のすぐ側に設けられているので、目的地にあわせて近くの駐車場を利用できます。

車の乗り降りに介助が必要な場合や、事前に駐車場の空きを知りたい時などは、管理事務室に電話で御相談ください。（駐車場の予約はできませんので御注意ください。）

サンポート地下駐車場管理事務室
営業時間：6:30～24:00
TEL：087-821-0400

入場ゲートから、ゆっくり車を進めていくと大きな案内表示があるので、こちらを目印に進んでいくと分かりやすいですよ。

駐車場は左右に大きくスペースが確保されているので、車いすの出し入れもゆとりをもってできます。

車を降りてからは、最寄りのエレベーターで利用する階に上がれます。

今回はシンボルタワー地下駐車場を利用して中央埠頭から、赤灯台方面へ向かいます。

中央埠頭の先端には、高松港のシンボル、赤灯台「せとしるべ」があります。

赤灯台まではフラットな道が続き、スロープも完備。少し距離がありますが、晴れた日は海風を感じながらのんびり散策するととても気持ちいいですよ。

高松港周辺には芸術作品も多数あります。移動の途中や、少し足を伸ばすだけで見ることができるので、ぜひサンポートを訪れた際には、立ち寄ってみましょう。

さて、海辺を散策していたらお腹が空いてきました。

サンポートには香川ならではの食事を楽しめる飲食店がたくさんあります。

食事の際にはぜひこちらを参考にしてみてくださいね。

うどん匠 郷屋敷　サンポート店

香川と言えば讃岐うどん。国産小麦を100％使用したうどんや、料理長自慢の料理が楽しめます。

営業時間：11：00～21：30（LO 21：00）
定休日：無休
TEL：087-822-1128

釜めし 寿司　七幸

毎日市場で仕入れた、新鮮な食材を使った釜飯とお寿司、フグ料理などが楽しめる和食のお店です。

営業時間：11：00～14：00 （LO）、17：00～21：30 （LO）
定休日：月曜日またはお昼のみの営業になります。
TEL：087-811-7776

讃岐三種丼　肉どん侍（閉店しました）

焼肉屋の肉丼専門店。低温調理の柔らかいお肉がのった三種肉どんなど、ジューシーな丼が味わえます。

営業時間：11:00～21:00 （L.O. 20:30 ）
定休日：無休
TEL：087-811-3601

今回は赤灯台からの帰りに、高松港レストハウス「ミケイラ」でランチを楽しむことにしました。

ミケイラは中央埠頭にあるカジュアルレストラン。発着するフェリーの様子や、穏やかな高松港の景色を眺めながら食事を楽しめます。

広々とした店内は、車いすでの移動もしやすく、スタッフの方にお願いすると、椅子の移動なども快く対応してもらえます。

この日は「本日のお魚料理」と、「グリルベーコンと野菜たっぷりのサンドイッチ」のランチメニューを注文。

明るい店内で話も弾みます。

トイレも車いす対応になっているので安心です。

ボリュームたっぷりの食事と整った設備で、大満足のランチとなりました。

風の穏やかな日はテラス席での食事もおすすめです。

レストラン　ミケイラ
営業時間：11:00～17:00（L.O.）、17:00～21:00（L.O.）
定休日：無休
TEL：087-811-5357

ミケイラのすぐ隣にはゲート式の駐車場もあり、ここに停めて直接入店も可能。

乗り降りのスペースにもゆとりがあるので便利です。

今回、取材に御協力いただいたのは田村治仁さん（全国脊髄損傷者連合会香川県支部）と川田叡司さん。普段から、仕事やプライベートでサンポートに訪れることも多いそう。

比較的整備された地域ですが、思いがけない不便もあり、周りの人のサポートがあれば、より心地よく移動や観光を楽しむことができます。これからたくさんの人に訪れてもらえるエリアになるために、私たちは広い視野と気づきの目を持っていたいですね。

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