【アドベンチャーツーリズム】香川・高松クレーター五座の低山登山と仏生山散歩を観光体験

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旅先で自然体験や文化体験を楽しむアドベンチャーツーリズムが観光客に注目されています。リフレッシュしたり、自分を見つめ直したりと深い体験が得られることがその魅力。土地の暮らしに根づいた穏やかな自然の中、ゆったりとした時間を過ごすのもおすすめ。

旅を終えたときに、そっと心に残るようなアドベンチャーツーリズムを香川・高松市で体験してみませんか。

高松の真ん中にある5つの山「高松クレーター五座」を登山体験

高松市仏生山(ぶっしょうざん)エリアには登山愛好家たちに「高松クレーター五座」と呼ばれ親しまれている山があります。


それは、日山(ひやま)、日妻山(ひづまやま)、馬山(うまやま)、実相寺山(じっそうじやま)、上佐山(うわさやま)の5つの山。これらの山は1400万年前の瀬戸内海火山活動でできた、地下にある直径約4kmのクレーター付近に位置しています。

金沢大学の研究チームにより、仏生山エリアの重力が他の地域と比べて弱いことがわかりました。火山活動の際にクレーター内部に大量の地下水が生まれたことによるものと推定されます。のどかな田園風景の下に眠っている太古のロマンを感じます。


重力図

重力図

出典:産総研地質調査総合センター ウェブサイト 地質図Navi(https://gbank.gsj.jp/geonavi/
地質図Navi(https://gbank.gsj.jp/geonavi/)の重力図を使用し、株式会社ゴーフィールドが重力線について加工したもの


その5山の一つ、上佐山に登ってみましょう。


登山口は上佐山の北側、高松市平和公園墓地のモニュメントのそばにあります。モニュメントは香川県出身の彫刻家・速水史郎(はやみしろう)氏の作品。


静寂な空気に包まれつつ、いざ登山口へ。


登り始めは急勾配。山の斜面は花崗岩が風化してできた真砂土(まさど)。土が柔らかいので気をつけてゆっくりと。


木々の間からこぼれる光が爽やか。


足元に目をやると小さな生き物や木の実が。遠くから鳥のさえずりも聞こえてきます。


急な斜面の箇所はロープを頼りに。


所々にある「○合目」の看板が励みになります。


上佐山には1400年頃に王佐山城(おうさやまじょう)という山城が築かれていました。6合目付近には自然の石で組まれた曲輪(くるわ)跡が見られます。


8合目になると空が明るく開けてきました。山頂まであと少し。


登山口から山頂255mまで約30分で到着。


山頂は360度のパノラマビュー。屋島に女木島、五剣山、岩肌が見えるのは由良山です。

▼【香川で登山】山登り初心者・親子におすすめ!高松の「おむすび山」
https://www.art-takamatsu.com/jp/travel/sightseeing/entry-760.html


眼下に見える大きな池は、大蛇の伝説が残る三郎池(さぶろういけ)。


シンボルツリーのコナラの木陰で一休み。


登山の記念に上佐山日記に記録してもよいですね。


登ってきた道を下山しましょう。

大蛇の伝説が残る三郎池(さぶろういけ)へ

山頂から見た三郎池に行ってみましょう。

三郎池は1600年代に、当時の讃岐国の領主・生駒高俊が家臣の西嶋八兵衛(にしじまはちべえ) に命じて造らせたため池。
その昔、三郎池には親子の蛇がすんでいました。体が大きくて三郎池が窮屈だった母蛇は、竜巻に乗って西にある大きな池・満濃池に飛んでいきました。あるとき、村の子どもにいじめられている子蛇の泣き声を聞きつけて、母蛇は竜となって戻ってきたそうです。池のそばには竜となった母蛇のオブジェが立っています。


池越しに見上げる上佐山は意外と高く、登山の達成感が味わえます。てっぺんのシンボルツリーもポコっと顔を出しています。


三郎池の西にある住蓮寺池(じゅうれんじいけ)からは、高松クレーター五座の5山をいっぺんに見ることができますよ。

レトロな門前町・仏生山を散策

住蓮寺池から仏生山の門前町エリアへ。


ことでん仏生山駅から初代高松藩主・松平頼重公の菩提寺である法然寺までを結ぶお成り街道の周辺には、門前町として栄えた歴史を感じられる町並みが残っています。


飲食店もあるのでお気に入りを見つけて。


レトロな建物の神﨑屋は江戸時代から続くお酢屋さん。杉樽と昔ながらの静置発酵(せいちはっこう)という方法でお酢を造っています。そんな食文化に出会えるのも仏生山の魅力。


アドベンチャーツーリズムの最後は、高松クレーターの地下1750mから掘り当てた温泉「仏生山温泉」で疲れた体を癒やしてくださいね。

高松クレーター五座の山を紹介

日山(ひやま)

標高 192m
https://maps.app.goo.gl/uYenQFwKh1oF8j9aA

日妻山(ひづまやま)

標高 236m
https://maps.app.goo.gl/GqPyWiwJPHeJ2Mu17

馬山(うまやま)

標高 146m
https://maps.app.goo.gl/sipaT25NVXkZ2txr6

実相寺山(じっそうじやま)

標高 250m
https://maps.app.goo.gl/wFZfFkcVAsEvbaBh7

低山登山の注意点

  • 服装は長袖、長ズボンにスニーカーで。色は黒よりも明るめの服の方が、蚊やハチに刺されにくいのでおすすめです
  • スズメバチを見かけたら、手で払わず、じっとして通り過ぎるまで待ちましょう。とくに秋は活発化するので要注意
  • 蚊やマダニ対策に虫除けスプレーを活用しましょう。子どもに使用する場合は成分確認も忘れずに

INFORMATION

上佐山(うわさやま)

住所
香川県高松市三谷町

高松駅からことでんバス川島線・西植田線で約40分(サンメッセ香川経由)
バス停「池田」下車徒歩15分

三郎池(さぶろういけ)

住所
香川県高松市三谷町4695-27

住蓮寺池(じゅうれんじいけ)

仏生山温泉

住所
香川県高松市仏生山町乙114-5
URL
https://busshozan.com/

2024.7.10 / 上佐山(うわさやま)

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